交差点のアイデアが生み出される、雑談
2年ほどの付き合いになる友人のKさん(男性)と、宇宙の話やら社会の話やらで、雑談がおおいに盛り上がった。
そこで、実行にうつしてみたいと思うアイデアの種がたくさん生まれた。
彼は科学、工学の分野に造詣が深く、私と価値感が近い一方で、得意とすることや、世の中の情報をうけとるアンテナじたいは結構異なっている。
先日、別のブログでも書いたのだけど、雑談が最も盛り上がり、アイデアが生まれてくるのは、こういう間柄なのではないかと思っている。
箇条書きに、要素を整理するとこのような感じ。
・価値感 → 近い
・得意なこと、世の中へのアンテナ → 異なる
価値感が離れていると、そもそも、安心して言葉のヒラメキを開放していくことができない。この人、こんなこと言って怒らないかな。みたいに思考に先回りしてフタをしてしまいがちになる。だから、価値感が近いことが、まず言葉のヒラメキの量を出すために大事。
そして、得意なこと、世の中へのアンテナ。これが近すぎると、そこでかわされる言葉は、ただ単にお互いの日常的な考えの相互承認を繰り返すだけになってしまう。出された言葉のヒラメキが、さらに相手の言葉のヒラメキと出会う。「交差点 」でスパークして、創造的で革新的な、おもしろいアイデアとなっていく。それを起こすためには、お互いの得意なことやアンテナがズレていることが実に大事になってくる。
私とKさんはそういう意味で、ベスト・雑談パートナーだなと、この2年くらいをとおして振り返ってみるとかんじる。もっとすばらしいことに、Kさんとはアイデアにとどまらず、色々なプロジェクト・遊びを一緒に実行してきて、これからも実行し続けるであろう仲であることも記しておきたい。そして、いつも助けてもらえることへの心からの感謝と。
この「アイデアの交差点」の考え方は、つい先日読んだ「メディチ・エフェクト」にかかれていることに大きく影響を受けている。 この本では中世のメディチ家が果たしたような「アイデアの交差点から世の中を変えるイノベーションは始まる」ということを、いかに現代社会で起こしていくか、を具体例たっぷりに解き明かしていて、大変おもしろかった。(*1)
この本じたいも、今年知り合いになり、多大な影響を受けているビジネス・プロフェッショナルのYさんにオススメいただいたものだった。改めてYさんに感謝。いつも、たくさんの刺激をいただいている。
余談だが、この本はいまは絶版になってしまっているのがとても惜しい。Amazonなりの中古本コーナーで手に入れるか、図書館で読むほかない(わたしは自治体の図書館で取り寄せて、借りた)。機会があれば、買いたいところ。
さて、雑談の奥深さについては、また別の機会に書きたい。