情報のストックとフローはいつだって水と油かもしれないが。

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情報の即時共有と、蓄積からの活用にはいつだって矛盾がある。

何がしかのICTツールを使って、迅速な情報共有をすることの価値は今日ビジネスに関わっていれば誰でも感じることかもしれない。だが、迅速に共有できるものであればあるほど、情報がまた迅速に流れて埋もれていき、あとで掘り返すときの困難さを抱えることも、頻発している事象であり悩みなのではないか。
すなわち「情報のフローとしての利便性」と「情報の効果的ストックづくり」の並立を1ツールでやることは難しいのだ。

具体的には、チャットツール、Slack、HipChat、ChatWorkなどを活用すれば、かつてメールで「〜さん 〜です」と社内、おなじ組織内なのにいちいちヘッダーをでっかくつけていて、細かい文法調整までしていたオーバーヘッドがなくなり、はるかに気楽に、またリアルタイムにも情報共有と議論ができる。実際に会ったりしなくても、チャットだけで仕事が済んでしまうことが増える実感を持つひとは多くなっているのではないか。
とにかく便利なのだが、これをストックとして活用しようとすると、そこで急に困難さがでてくる。「あれ、あの話どこだっけ」みたいなことが頻発するのだ。

かといって、チャットに慣れて、1stオプションがチャットになっているときに、わざわざメールを社内で送るインセンティブがないままでは、誰も乗り換えてくれないだろう。

情報のフローとストックの問題は古くて新しい問題であり、たぶんどこまでいっても完璧な解決はないかなと思う。 ひとつありうるのは、ふだんはチャットのようにフローで処理し続けるだけで、AIが学習して、重要なストックにあたると判断するものをストックとして貯めて掲示してくれる、使うことをサジェストしてくれる。そういったツールが開発され、うまく機能するようになれば、大きなブレークスルーが起こるかもしれない。

そんな日を待ちつつも、基本的には、自分の関わっているチームのなかでのツール運用の最適化と調整をはかりつづけるしかないのだろうとは思う。