「パフォーマンス・ブレークスルー」メソッドで違う自分を演じる

「壁を破る力: パフォーマンス・ブレークスルー 今そこにある限界がみるみる消える!驚異のメソッド」

何気なく手にとって読み始めた本だったが、衝撃を受けた。ここには、人の行動、そして人と人との関係を劇的に改善し、バリューを生み出すことを可能とする秘密が詰まっている。素直に沿う感じる。

著者キャリー・サットはPOAL、パフォーマンスオブアライフタイムの創立者。講演者、エグゼクティブコーチなども務める。本書では彼女の会社が実際に組織やそこで働く人々の「ふるまい」を変えて、困難に満ちた関係や状況を生産性が高い状況に至ることに繋がったケースが多々紹介されている。また、それを自分たちで取り組むときに重要になるポイントやTIPSも書いてある。

詳しくはぜひ本書を読んで欲しいのだが、ひとつ本書のタイトルにもなっている「パフォーマンス」ということばの二義的な意味にようやく今、気づいた。

私はてっきりパフォーマンスということばを、仕事の成果、という意味でのみとらえていた。でも、この本で言っているのは「演じることで自分を変える」こととしてのパフォーマンスであり、その絶大な威力のブレークスルーを伝えているわけだ。目次を読み返して今、理解した(笑)。

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P28-29の一節を引用して、本書の紹介は終わりたい。

人はおとなになっても成長し、能力を伸ばすことが可能である。つまり、子供のころにやっていた創造的な学習を再開し、発達過程の経験と能力を取り戻せばいい。そうすれば、新しいやり方で演技をし、新しいことを試せるようになり、人々や組織の足を引っ張っている使い古した台本から抜け出すことができる。自分で書いた台本を演技し、さらに他人の劇の舞台にも入り込む。仕事の場でも日常生活でも、演技者としてバラエティ豊かな手法でさまざまな舞台に変化をもたらすだろう。訓練すれば、人は自分の演技を変えられる能力を持っているのだ。
このアプローチを私たちはパフォーマンス・ブレークスルー『壁を破る能力』と呼んでいる。演劇と即興をミックスし、そこに人間開発を扱う科学の知見を組み込んだもので、これを活用すれば個人やチーム、企業が成長し、発達し、どうすればいいかわからなかったことも実行できるようになる。自分がなりたい人間になることもあれば、一生ありえなかったかもしれない生き方を発見することもあるだろう。

私が心の底で出会いたいと思っていたのは、こういった考え方と、その実践手法だったように思う。
たしかに幼少の頃におかれた環境や、20歳ごろまでにどれほど成長を積もうとしたかで、相当に人生は決まってくるだろう。そこは疑わない。しかし、25歳、30歳、40歳、60歳になっても、人は人に関わる方法を変えて、自らをそれまで見ることのなかった成長の楽しさの世界に連れて行くことはできるはずだ、できてほしいと思っていた。

私は、たいした「パフォーマンス」(成果のほう)を出せないまま、なんとなく年を重ねて、自らの可能性を縮めていくような、みじめさを感じはじめていた。でも、それは「パフォーマンス」(台本を新しく書き、劇を演じることに取り組む)の力で変えていける可能性がある。というか、できる。

ワクワクする。
これに課題感を持っている人と、価値を作りたい。


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壁を破る力: パフォーマンス・ブレークスルー 今そこにある限界がみるみる消える!驚異のメソッド(Amazon)