ギブギブン

1ヶ月毎日ブログ書く企画ではじめたブログです。

起業と、情熱

日本は起業率の低い国と言われている。確かに、世界の起業率の調査結果をを見るとその通り。(*1)
ではどうしたら起業が増えるのかと言ったときに、政策や国情などのマクロな要因もあるけれど、今日は個人の内面というミクロのことについて考えてみたい。

起業するということは何か解決したい課題や実現したいことがあるときに自分で事業を起こすということである。
しかし考えてみればかなりの手間をかけてまで自分で事業を起こし、会社を登記し、運営するというのはなかなかのハードルである。

いやすでに起業して当たり前のように経営している人からすると、そんなことは大した問題ではないよ、と言うかもしれない。だが私のようにそれをしたことのない人間からは相当高いハードルに感じる。

起業したいのですか?と問われると。いや、やりたいことがないわけではないのだがそれが興味の域を出ていないと思っている。
興味と情熱は違う。興味は一瞬で沸く、だがしかし一瞬で消えることも多い。興味で起業したら、うまくいかないどころか心もお金も尽きて、倒れてしまうように思う。
対して、情熱は長きにわたり自分を動かすものである。起業して事業を軌道に乗せ、社会に価値を出していくには創業者の情熱は極めて大事になる。
情熱抜きでは、深くまで物事にダイブして、まだ見えていなかった真実を掘り出したり、新たなる市場を作り出していくような時間と労力のかかる、そして成功するかどうかわからない取り組みに挑みつづけるのは難しい。

ではどうすれば情熱を持つことができるのか?
逆説的ではあるが興味を持ったことを始めて、それを続けることが必要なものではないだろうか。

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領域は違うが、スポーツ界のトップアスリートに着目する。彼らにしても、最初は何か小さなきっかけ、TVを見たとか近所で教室をやっていたとか、小さな興味のレベルからスポーツを始め、夢中になって時間をかけているうちに技術・体力が高まって試合で活躍していき、一般アスリート・レベルを遥かに上回る、高みにたどり着いているように思う。

ちょっと逸れるが、スポーツの世界では当たり前のことが一般的に「仕事をする」を考える時には、無視されていることが多い気がしてきた。
確かに情熱だけをアピールして就職するようなやり方は違和感があるかもしれない。だが、情熱を測定するときに、そのひとの積み重ねた行動に着目したら、そのような違和感はないだろう。「私は◯◯に情熱があります」という発言と「私は◯◯をし続けている(その裏側には◯◯に対する強い情熱がある)」という見える事実は、まったく異なるもの。

内面の情熱を育て、外面への行動につながっていき、そこから得た学びを自分、他人に伝えていき成長するサイクルが、当たり前のような社会に、生きていたい。
情熱をもった人を応援するのはもちろんするが、それ以上に、まだ情熱を持てていないひと(自分含めて)が興味から前進できるようになるにはどういうやり方があるのか?考えてやっていきたい。


*1

日本は他国と比べて起業率が低い 日本経済の20年に及ぶ不振が影響? - ライブドアニュース