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お金が誕生したのは悪ふざけ説

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お金は物々交換の効率を追及した結果生まれた、最高の手段なのです。

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のっけから書くけど、これ、違うと思うんだよ。
お金の誕生した理由について、あまりにも都合が良い、後付の説明っていう気がしてならない。

じゃあいったいどうやってお金は誕生したの? 現実にお金ってあるじゃん! と突っ込まれたら、そりゃ何かは説明は考えるんだけども。

私の考えとしては、お金なんかなくても、十分に効率の良い助け合いの方法があったと思ってて。
それは何かというと、記憶。

ある人が助けてくれて、生きのびることができたとすると、大きな感謝の記憶が感情とともに刻み込まれる。そして、次にその助けてくれた相手が困ってたら全力で助ける、その繰り返しが、一対一ではなくてコミュニティの中のN対Nで展開されていたはず。
だから、お金がなくても、全体として生存率が上がる仕組みが記憶のおかげで保たれているのは、むしろ当然といえば当然な気がする。

仮にそうだとすると、じゃあどうしてそれでもお金ができる必要があったんだ? 記憶って不完全なものなの?

うーん、たぶん記憶はそんなにクオリティが低くない。生き延びるには、記憶を頼りに、信頼できる人と助け合い、フリーライダーを排除してれば事足りた気がする。
けど、何が問題だったから、お金は生まれたのか?

私の意見。

移動生活メインだった人類が定住に切り替え始めた時期があって、そうなると、暇なアイデアマンがコミュニティにあふれはじめたんじゃないかな?
地球が温暖になって楽に定住できるようになった結果、別に食料の採取や漁労も、そんなにがんばらなくても生きていけるようになったと思っている。 (*2)
そして、暇な人々(以下、"ひまもん"と記す)が、もう集中して食料確保するのに飽きちゃって、なんかわくわくする遊びを見つけ出し始めたのではないかと。 ひとことでいうと、悪ふざけ。

その先に、どういう方法で生まれたかはさておき、貨幣というものが出てきてしまって、さらにそれを本当に食料や嗜好品との取引に使い始めた連中が出てきてしまった。エベレット・ロジャースの、キャズム理論みたいなことがまさに起こる。
お金っていう謎の概念に飛びついたひまもんたちが遊んでたら、それが楽しそうで、かつだんだん実用性がありそうなことまで見えちゃってきた。で、2.5%しか分布していないイノベーターたちの層からはみ出て、どんどん普通の人が当たり前に使う「あそび」の実用化が起きていったのではないか。

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なんてね。根拠はない。
だけど、あまりに綺麗すぎる説明はリアリティがなくて、自分でも悲しかったので、抵抗してみた。

だって、石とか貝殻とか、そんなゴミみたいなもんに価値を認定して、最強の助け合いツール記憶さまを横にどかそうなんて、おかしいもん発想が。
それよりは、お金とは、何の役にも立ってない、アホだなと思われてるひまもんたちの遊びだったというほうが、そのあとの普及の速さみたいなもんを考えると納得できる気がする。
スタートアップのプロダクトやサービスをおもいうかべると似てる。本当に妙ちきりんなのに、なぜか一部のニッチの課題を解決してしまう、GoogleFacebookのようなものがあると、気がついたら業界は激変してて、どでかい市場が生まれたり、主力プレイヤー企業が入れ替わってたりと色々起こる。

もしも、そういうところでお金が始まってたのだとすると、最初からお金の価値は実体経済(で合ってる?)と無縁の信用ベースでしかなかったことになるし、考え方によっては現代よりもクールでドライで、むしろ使いやすかったのではないかなと思う。
今のお金は機能をくっつけすぎてて、ユーザの満足から遠ざかってないか?

って、最近Simplenoteっていう機能がすごく絞られた、軽いクラウド対応メモアプリはなぜこんな使いやすいのだ? と思っていたところで派生でお金について少し考えた。オチはない。 (*3)


*1

お金は、物々交換から誕生した。 | 学校では教えてくれない30のお金の考え方 | HappyLifeStyle

*2

地質|地震・防災関連用語集

*3

simplenote.com