ことばをひらき、ことばをまつ。
すこし、かわったことをしたい。
ことばをつづるときに、漢字をそのままにせず、ひらがなやカタカナにかえること。
そして、やまとことばをえらぶこと。
そのおもしろさを、かんがえたい。
まずはじめに、このブログをかくあそびをいっしょにたのしんでいるメンバーのひとり、エムさんのことばをおかりしたい。
言葉をひらく、とじるだけで、文章の印象が大きく変わる
これをよんで、ハッとした。
ことばをひらく。
それまでわたしは、漢字をつづけざまにつかう、カクバったことばえらびが、ごくあたりまえのことだとかんじていた。
むしろ、漢字でかけることばなら、そうかかないのは、ミスやもれにみえてしまうのではないか、くらいのことをおもっていたかもしれない。
じぶんのことばのつかいかたを、うたがうことがなかった。
でも、こんかいのブログをかきつづけるゲームがキッカケで、すこしはなれたところから、みずからのことばをみつめるということが、わたしにおきはじめていた。
ブログをかいて、それをナカマにみてもらって、コメントやフィードバックをもらって、またかんがえては、かく。
なにをかいているか。
どんなかきかたをしているか。
だれにむけてかいているのか。
そのくりかえし。
なにか、いままでみていなかったものへのきづきがうまれていた。
という、ちょうどそのタイミングで、さきほどのエムさんのことばえらびへのおもいをきいて、カミナリがはしった。
ことばをひらく。ことばをとじる。
そのときにようやく、きづいたことがあった。
これまで、こころがじんわりするなぁ、グッとくるなぁ、とおもったことばたちというのは、じつにみごとに、ひらいたり、とじたりを、くみあわせてつむがれたものだった。
私は、人と話す中で、
「なぜこの会社に入ったの?」
という質問のほかに
必ず訊くことがもうひとつあって、それは、
「いままでやってきた仕事の中で
いちばんおもしろかったことってなに?
いちばんつらかったことってなに?」
ということなんですね。
(*1)
ひらかれた、ことば。
みえかたも、かんがえぬかれて、ことばがつむがれている。
あまりになめらかなことばのながれで、わたしはそれをつむいだひとの、たくみのワザにきづけなかった。
ビックリした。ながらく、きがつかなかったことに、すこし、ションボリもした。
けれど、そのワザをみにつけたい!と、つよくおもった。
そのあとは、こころがけて、ことばをつかってみている。
漢字をえらべるところでも、ひらがなでかく。
また、なるべく、やまとことばをえらんでみる。
それをすると、おもしろいくらい、ことばのフインキがかわってきた。
そして、ブログのゲームもついにのこり11にちになった、きょう。
このかきかたに、とりくんでいる。
ルールは1つ。
「漢字」ということばだけ、漢字をつかってよい。ほかはナシ。
あと、だれかのことばをかりるときも、漢字をつかってよい。
ということで、ここまでかいてみた。
これをやってみると、いかにわたしのアタマは、カタいことばをえらびたくなるのかということにきづく。
いきなりうかぶことばを、ヨコにどかして、ほかのことばがうかんでくるのを、じっとまっている。
そこからかきだすので、つづるのはとてもゆっくりしたペースになる。
きわめて、ふしぎなキモチがしてくる。
けっして、ラクではない。さすがに、あすからはやらないとおもう。
だが、とてもアタマをひねるあそびなので、いちどやってみるのは、アリかもしれない。
ことばをひらく。
ことばをとじる。
ことばをどかす。
ことばをまつ。
ところで、ひらがなだらけだと、むかしのドラクエみたいだね。
*1