みくりさん、というかガッキーを嫁にできるエンジニアには、もっと高みを目指していただきたい

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うわあああ!
今週の逃げ恥、第10話、見ましたか!!

えっ、見てない! だめだめだめ! 早く見ないと!
TBSのサイトで12/20までは無料で見られるらしいので見ておきましょう! (*1)

もうね、今週の内容はヤバイ。何がヤバイって、みくりさんがかわいすぎる。みくりさんというのはもちろんガッキーこと新垣結衣さん演じるヒロイン。
もうね、この萌えるヒロインが、主人公の津崎平匡と…うわあもうこれ以上はだめだ!ネタバレになるのもあるけど、もうそういう次元ではない。

「いちゃいちゃしないの?」ですと...?
ぐぬぬぬー! けしからん!

っていうか、なんでいつの間にか、プロの独身のはずの平匡さん、あんなにクオリティ高いレストランにちゃんと彼女をエスコートできちゃってるんですか! そんなスペックあなた最初まったく持っていなかったですよね! あれはフリなのか?

いや。優秀なソフトウェア・エンジニアというのは、恋愛関係の進展の過程でおきるイベントに対しても系統立てて理解し(だいぶググった上で)、学習して、理論的に相手が喜ぶ最適解というのを導き出してプログラムに落とし込んで、行動できると。そういうことなんだろうか!
だとすると、すごいわ。ほんますごいわ平匡さん。わい、完敗や。 って、いったい私は誰と戦っているんだ。フィクションやぞ。

しかし…! とにもかくにも、ひらまさうらやま!

でも、ソフトウェアエンジニアをそういう文脈で描くことができるフィクションが、いま日本でブレイクしているというのを冷静に考えよう。一瞬冷静に。
よのなかにウケる作品が、正しく時代の風、産業のトレンドを捉えているということなので、これは好意的に評価したいなーって思う。

そもそも日本国内で「ヒットした」恋愛ものドラマで、ソフトウェアエンジニアが主人公のものなんてほとんどなかったんじゃないか。ググってないから分からないけど。

もうね、GoogleFacebookAppleMicrosoftAmazonAirbnbUberも、この世界を爆速でドライブさせる企業の中核にあるのは圧倒的にソフトウェアのパワーなのだよ。そしてそれを作っているのが、超優秀なソフトウェア・エンジニアたちなのだ。彼らなしではもう世界は回らない。不可逆な世界にとっくに突入している。世界を変えるのはソフトウェアだ。
物流とか住居とかのドラスティックな変革も、結局全部ソフトウェア・パワーの上に築かれるもんだからね。

すり合わせのものづくり時代が終焉し、ソフトウェア主導の世界経済に置いていかれることが確定気味の日本国民に、「ソフトウェア・エンジニアはガッキーを嫁にできる」という錯覚、いや幻想を甘いチョコレート包みにしてクリスマス前の心締め付けられる12月の寒空に振りまいてくれた逃げ恥のドラマ制作チームに対して、喝采を送りたい。

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とはいえ、ドラマを見ていると、平匡さんが勤める会社が作っているソフトは、どう見ても数十年前からビジネスモデルが変わらないシステムインテグレータでの業務用アプリケーションの受注開発なので、上述したようなITベンチャーではないことは留意したい。
作中で開発プロジェクトが何度も炎上しかかって、平匡さんもデスマーチというかなんというか、泊り込み無茶仕事などひどい目にあっているのを見ると、オールドタイプのエコノミーにロックインされている悲哀を感じる。
本作を見ても、視聴者のソフトウェア・エンジニアの働き方に対する誤解は残ったままかもしれないが、それの変革は次の何かの作品のブームを待つことにしよう。

ということで、転職志願中の津崎くん、もし君がそこまでエンジニアとして優秀なら、みくりと一緒にアメリカにわたって、サンフランシスコのITメガベンチャー企業で働くことにチャレンジしないか! 君ならできる! かもしれないぞ。 (*2)

会社の買収に伴って、優秀ゆえに高給取りだからという理由でリストラ対象になってしまった彼だが、アメリカでソフトウェア・エンジニアとして能力を認められれば、分からないけど上手くいけば今の2倍くらいの年収になるんじゃないでしょうか。もっとも、生活費も高いので、給料の多さだけを求めていくと辛いことも多いと思うけれど、ソフトウェア・エンジニアが高い社会的地位を持ち、やりがいを得られるホワイトな環境で働くのも、ぜひ御一考ください。 (*3)

このドラマの人気ということに話を戻す。
おもしろいデータがある。この第10話の総合視聴率は30%らしい!
総合視聴率というのは、私は初めて聞いた言葉だった。録画が当たり前、テレビの前に座らない時代のスタンダードでおもしろい。

タイムシフト視聴率は、録画しておいた番組を7日内(168時間内)に見たタイムシフト視聴の指標、総合視聴率はリアルタイム視聴とタイムシフト視聴のいずれかでの視聴を示す指標のこと。重複視聴分は除かれる。

(*4)

だそうな。よしよし、今日はこれだけ覚えておけばよかろう!
そもそも、オンデマンドで見ている視聴者ってのは総合視聴率に入らないわけだよね? そうなると、実数基準でいくともっと視聴率って高まるの? 教えて詳しい人!

最後に。
ネタバレにならない程度に触れると、この第10話をとおして重要だった概念は「搾取」だと思われます。見た人は割と同意していただけるのでは。
やりがいの搾取。愛情の搾取。色々と、搾取にも種類があるということが提唱されたわけだが、これは今回のブログ企画で数日前に連作で書いた「ギバー論」に通じるものがありそうに感じる。ということで「おれの時代が来た!」という錯覚に基づいて、近日深掘り予定。
期待せずにお待ちください!

だがしかし! ガッキーに「いちゃいちゃしないの?」と言ってもらえるなら、なんでもよくないか?


*1 www.tbs.co.jp

*2 qiita.com

*3 blog.techstars.jp

*4 mainichi.jp