ギブギブン

1ヶ月毎日ブログ書く企画ではじめたブログです。

桐島、日本辞めてアルバニア行くってよ。

昨日のこと。久々に会った友人が、アルバニア移住を計画しているという驚愕の話をしてくれた。
えっ、アルバニア...? どこですかそれ。どうやら東欧らしい。

アルバニアは90年台前半まで、鎖国をしていたのだという。また、鎖国の解かれた後で、国民の約半数がねずみ講の被害に遭ったのだそうだ。(*1)
もはや詐欺の被害のスケールが大きすぎてよくわからないレベルだ。

どうして友人がアルバニアに移住しようと思ったか。そこにはかなり納得いく理由があったので、ざっとご紹介したい。

まず、前提として日本の日々の暮らしが大変だと。会社づとめをしているが、給料は生活費や家賃を払ったらほとんど残らず貯金もできない。一方で仕事は決して楽なわけではなく、日々仕事のスケジュールに追われて辛いのだという。
なお友人の名誉のために言っておくと、彼は頭の回転も早いし、一緒にボランティアのプロジェクトを回していたときも頼れる人であった。仕事をする意欲に欠けている、とかではない。でも実際会社で働くのは、精神的にも肉体的に辛いのだろうなと想像できた。それでいてお金も貯まらないとなると、なかなか未来を描いて明るい気持ちになれないのも分かる。

ということがあって、さてどうやったら楽しく暮らしていく、未来志向で生きて行くことができるかと考えた時に海外移住という選択肢が出てきたのだという。
要するに、物価や地価など、生活コストの安い国に住みながら、日本などの相対的に報酬の高い国の仕事を受けて、お金を稼げば、その差分で、実労働時間を減らして、ゆとりを持って暮らせるだろう、という仮説を立てたわけである。

実際、いまやクラウドソーシングや業務委託、ほかにも色々と形態はあるが、リモートで一度も物理的に顔合わせせずとも日本の仕事を受けて、完遂して、報酬を手に入れる方法は、当たり前のものになりつつある。インターネットと仕事のできる端末さえあれば、どこだって仕事になる時代だ。

ということで、お金を稼ぐほうはなんとかなりそうだから、あとはどこに住むかという話である。

この友人が賢いなーと思ったのは、「生活コスト」「食事」「インターネット」「治安」など、様々な基準を設定して、移住候補となる国のスコアをそれぞれの基準ごとに点数を入れて、その国ごとの評価点数を算出したことである。もちろん、それらの基準には、大切だと感じるもののスコアが高まるような重み付けも入っている。

その重み付けを入れたスコアリングを試行錯誤してみたら、どうやらアルバニアが有望そうだ、という結論に達したとのことであった。

アルバニアは生活コストが極めて安いそうだ。まず土地が安く、100ユーロ(1万2000円くらい)出せば、それなりの広さの土地を 買えてしまう らしい(笑)。借りるんじゃなくて、買える。そのレベルだそうだ。もちろん賃貸物件みたいなものもあるが、それも広さや間取りを考えると、日本の都市部とは比較にならない安さとのこと。
また食費もかからない。なんとじゃがいも1kgで20円程度だという。これまた安すぎてよく分からない。じゃがいも好きなら、いったい月いくらあれば生きていけるか。

あとは治安も良いそうだ。国全体でねずみ講に遭うような目に遭いながらも、結構オープンな国民性で、無宗教の人が多いことも手伝って、宗教対立みたいなものも少ないそうだ。

そして、インターネットもしっかり使えるので、仕事をする上で問題なし。

なお、おまけとして(いや、とても大事?)日本人男性は現地の女性にモテるのだそうだ。これはでもソースがないので、彼の願望が入っている気がしなくもないけど...(笑)。

こうして彼はアルバニア移住の決意を固めつつある。

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私は、この話を聞いて、とっても良いなーと思っていて、すごく応援したくなった。実際日本にいて、閉塞感を感じている、疲れてしまっている中で、「もっとがんばる」「がんばって会社で仕事し続けたらいつか報われる」なんてとても言えないし、実際私もそんなことは思っていない。会社でただがんばれば一生が保証されるような時代はとっくに終わった。

むしろ、もしアルバニアでゆとりある楽しい暮らしを実現して、たとえばその生き方を発信していくなどして、ユニークなポジションというか、キャラクターを確立していくことができたら。それこそ圧倒的な差別化であり、もっと人生楽しいほうに転がることも全然あるだろう。

なお、アルバニア在住の日本人は17人しかいないそうだ(笑)。いやはや、希少価値あるね。

ということで、彼のアルバニア移住が実現するのか、そして実現して時間が経つ中で彼が何を思うのか。興味はつきない。


*1 on-the-road.co