ギブギブン

1ヶ月毎日ブログ書く企画ではじめたブログです。

「ホモ・デウス」で対話したら、気づきを得て思考が深まった

友人の市野さんが主催する大人の教養大学に参加。これはなにかというと、本をテーマに参加者が対話して思考を深める、気付きを得ることを大切にしているコミュニティのイベントだ。
今日のテーマ本は「ホモ・デウス」。
そう、これに参加するために大慌てで先日に、同書を猛スピードで読んだのであった…。

give.hatenadiary.com

参加してみての感想とか気づきとかを箇条書きにまとめ。

■民間企業がデータ至上主義の主体者であり、それが過去と違うと気づく。神の時代は、教団や宗教組織が主体者。人間至上主義(分立)の時代は国家が主体者。自由主義の時代は個人が主体者。そしてデータ至上主義の主体者はおそらく今の世界を見回す中では、プレイヤーはデータを集めているプラットフォーム企業。これは、企業が国家を超える力を持つ時代という昨今の言説とも通じるなーと思った。さてそうなると、企業は国家、個人、宗教、あるいは他の企業とどういう系をなしてデータ至上主義を実現させていくのか(あるいはさせていかないのか)。

アメリカvs中国の経済対立が起こっている状況と、データ至上主義の関係性。上に書いたとおり企業がメインプレイヤーだとすると、ここでいう「アメリカvs中国」という議論は、それぞれの主体をちゃんと明らかにしなくてはいけないと気づく。国家権力どうしの政治対立なのか。それぞれの国家をマーケットとする企業群の競争なのか。そこが密接不可分なのか。いやはや実はそんな対立というのは実態はなくて、ただの政治交渉とパフォーマンスの話なのか。思うにGoogleAmazonにしても確かにアメリカ発の企業だけど、タックスヘイブンとかも含めてそれまでのGMやらフォードやらの時代の企業みたいに「愛国」を謳っているわけではなくて、たまたまアメリカでしたという印象。あと、IT巨大企業の創始者たちにも色々タイプがあって、ジョブズなどの哲学はテクノロジー自由主義的であって、自由主義の強化版であってデータ至上主義を好むかというとむしろどこまでそっちとは相容れない気も。そのへん企業の哲学と実行と業績次第なので「GAFAが」みたいな話は雑すぎるように思う。

■これは対話で出てきたトピックってわけじゃなくて、このときにふと思いついたこと。データ至上主義が実現した世界ってPSYCHO-PASS (*2) の世界観にめっちゃ近いやんと気づく。というわけで年末はもう時間ないので(なぜならこれを書いているのが12/31だから)年始に漫画のほうも読んでみようかなと思う。アニメは数年前に観てとてもおもしろかった。ふとホモ・デウスの話をしていたら「あれ?似てね?」と思い出したのだ。

ということで参加してほかの人と対話したことで色々面白い気付きを得られたし、思考が深まった。ありがたし。 大人の教養大学の詳細はイベント募集サイト Peatix をチェックしてフォローされたし。 (*2)
そうすると、次のイベント開催時にメールで通知されるはず。

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PSYCHO-PASS サイコパス Blu-ray BOX 6枚組(Amazon.co.jp)

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kyoyo.peatix.com